End of the Love 【短】
恋と嫉妬
「ねぇ竜治ぃ…
今日竜治の家泊まってもいい??」


上目遣いで彼に絡まる梨絵さん
見てるこっちが恥ずかしいくらい熱々だ

毎週恒例のサークルの飲み会
今日は羽目を外さないようにしなくちゃ…と思いつつも早まるお酒のペース




「もぉ竜治と梨絵帰っちゃえよ~
どうせ家帰ったらヤリまくりだろー?」


外野が茶化すのを
笑ってあしらう竜治と梨絵さん

そんな二人を見るのにも、もう慣れた

別にだからといって傷付くこともないし
泣きわめくこともない




元から分かってること
分かっていて私が望んだこと


ただ時々彼と合う目が
何となく気まずくて

私は必死にそれに気付かないふりをしたんだ



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