End of the Love 【短】
恋と愛の違い
「コーヒーでもいれるね」


そう言った先には
優しい表情を浮かべる彼の姿

今日はめずらしく私の家に来た彼の姿に
幾分か高揚する私の心


「そんなのいいから早くこっち来なよ」


私からそっとコップを取り上げると
慣れた手つきでブラを外す

そっと優しく耳を噛まれ
反応する私の声に小さな笑いを含む彼の声


「夕陽は本当可愛いなぁ」




そのままもつれあうように唇を貪り合い
見慣れたベッドに倒れ込む

妙にきしむベッドの音と
私たちの荒い息遣いだけが響く部屋の中




目を閉じて神経を集中させる

彼の全てを
温もりも香りも何もかもを記憶に焼き付ける


---好き

好きすぎてどうしようもないくらいに好きなの




次第にベッドのきしむ音が大きくなり
呼吸の乱れも激しくなった




彼の歪んだ美しい顔が
私の瞳に写り

私の全てを支配する


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