End of the Love 【短】
恋の味
三月
彼は大学を卒業した
私の心という大きな忘れ物を残して
彼は私の元から旅立っていった
その三年後
英人と同棲し始めたばかりのこの家に
一通の手紙が届いた
「夕陽!
これ竜治さんと梨絵さんの結婚式の招待状だよ」
「え?
うそ!」
そこには懐かしい梨絵さんの字で
“良かったら盛大に祝ってやって下さい”という書き足しがされた招待状
「うわ~
懐かしいなぁ。
最近全然会えてないもんな?」
「…ね。
梨絵さんのウェディングドレス姿綺麗だろうなぁ」
無意識に小指の指輪に触れる
今すぐにでも彼を感じたくて
そっと
秘密のテレパシーを送った
彼は大学を卒業した
私の心という大きな忘れ物を残して
彼は私の元から旅立っていった
その三年後
英人と同棲し始めたばかりのこの家に
一通の手紙が届いた
「夕陽!
これ竜治さんと梨絵さんの結婚式の招待状だよ」
「え?
うそ!」
そこには懐かしい梨絵さんの字で
“良かったら盛大に祝ってやって下さい”という書き足しがされた招待状
「うわ~
懐かしいなぁ。
最近全然会えてないもんな?」
「…ね。
梨絵さんのウェディングドレス姿綺麗だろうなぁ」
無意識に小指の指輪に触れる
今すぐにでも彼を感じたくて
そっと
秘密のテレパシーを送った