End of the Love 【短】
彼は私の言葉にクスッと笑って


「ありがとう」とだけ言った



「どうして突然結婚する気になったの?」


未だに彼の小指に光り続ける指輪を確認し
彼にそう問く


「ん~。
何となくかな?

タイミングっていうか…
そろそろかなって」


「ふ~ん。
竜治が結婚かぁ。
何か現実感ないなぁ」


「どぉ?
何か複雑な気分?」


そう言って意地悪く微笑む彼に
未だにドキドキする私


「どーかな?
でも…
私は竜治だけだよ?」


そう言って彼に抱きつく私を
優しく壊れもののように扱う彼




そして囁くんだ
いつものように耳をそっと噛んで



「俺もだよ?」って



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