End of the Love 【短】
必死にファンデーションを塗っても
隠しきれない赤み

何考えてんのよ、全く…


その後
教室に戻っても
授業なんかに集中できるはずもなくて

思い出すのは昨日のことだけ




今まで私と有岡さんには、そこまで深い関わりがあるわけではなかったと思う
ただの先輩と後輩
そんな風に言ってしまえば、たったそれだけの関係で


確かにサークルに入りたての頃、私が一方的に好意を持っていた時期もあったけど…

でもだからって自分から積極的に動くなんてことはしなかったし
ましてや告白なんてもってのほかだった

それに
私がサークルに入って半年経った頃
彼には彼女ができたんだ

同じ学年の梨絵さん
すごく美人で優しくて…
本当にお似合いのカップルだった


だからその頃から徐々に私の淡い恋心は消えかかっていたし
ようやく普通に話せるようにもなってきたのに




こんな急激な展開が待ってたなんて、誰が予想しただろう




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