End of the Love 【短】
その声にビクッと全身が反応する

恐る恐る顔を上げると
そこには昨日と変わらない優しい表情を浮かべた彼


「ちょっと話しあるんだけど…
サークルの教室行かない?」


「え?」


呆気にとられる私をよそに
二人に「俺らちょっとサークル室に用あるから」と言い残し
私の手を引き、歩き始める彼




繋がれた手が熱い

そこから伝わる彼の体温も

温もりも

全てが私の身体にすんなりと溶け込んでくる




どうしてこんなことするの?

一夜の過ちでいいじゃん


そしたら何も傷つかずに

良い思い出として残せるのに




こんなことされたら


また好きになっちゃうよ…







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