HANDS
ドラゴン模様の腕の中
「レナ!
レナ――」
誰か、呼んでる。
うるっさいなぁ……。
仕方なく重たい瞼を持ち上げた。
「アイ…コ…?
何、してんの?」
目にいっぱいに涙を溜めて、アイコが覗き込んでいた。
「レナ~良かったぁ…。
死んじゃうかと思ったよぉ……」
は?なんで?
床にはビールの池ができている。
どうやらあたしはそこに倒れてたらしい。
腕がびしょびしょ。
「え、リュウ…なんで?」