HANDS

心配、してくれたんだ…。

「あたし、ちょっと着替えるよ」


なんか急に恥ずかしくなって、よろよろ立ち上がると、アイコが支えてくれた。
「男子はちょっとあっち行ってて」

リュウとコウタくんはドアの向こうへ出て行った。


「なんかあったの?」

床を拭きながらアイコが見上げてくる。


「…いや、別に何もないよ」

言いたくなかった。
無理矢理ヤられたなんて。
しかも、自分からオトコの部屋に入っておいて。

「そう?

てか、リュウくんが焦ってるとこ初めて見た~」

「え?」
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