HANDS
「なんで!」
自分の叫び声が頭に響いて、クラッとした。
「だって、すぐに飛んできてくれたんだよぉ?
嫌いだったらそんなことしないって。
あ、レナだって一番にリュウくん電話したんだし……」
ふふふっと笑いながら、ドアの方をチラッと見ている。
「レナ着替えたから、もう入ってもいいよぉ」
「レナちゃん、まじで大丈夫?」
あ、そう言えばコウタくんの存在忘れてたわ。
アイコを乗っけて来てくれたんだろうけど。
「うん、大丈夫だよ~。
コウタくんもリュウもごめんね。夜遅くに…。
みんな、ありがと」
「お前まじ迷惑。
こっちは寝てんのに」
コイツ、あたしのこと好きなわけないって。