HANDS
目を覚ますと、既にリュウの姿は無かった。
仕事って言ってたからもう帰ったんだ……。
そう言えばあたしもバイトだっけ。
一人分のスペースが空いたベッドをぼんやり見つめた。
うーん…。
なんか、寂しい。かも。
あたしを抱き寄せて眠ったりして、リュウは何がしたかったんだろう。
ほんとよく分かんないヤツ。
もしかして――
『レナのことが好きなんだねー』
いや、ないない。
頭痛い……。
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