HANDS
伝えたい想い

「何やってんだよ」



……へ?


ゆっくりとその低い声の方へ視線を動かす。


「リュウ!え、なんで!?大丈夫なのっ!?」

慌てて駆け寄ると、リュウは迷惑そうな顔をした。

「何が?
てか、なんでお前が居んの?」

「なんでって…電話で、リュウが――死んじゃうかと…っ」


鼻の奥がツンと痛くなってくる。
うあ、泣きそう。

でも良かったぁ…無事だ。

ちゃんと生きてる。
ちゃんといつもみたいに、話してる。

「は?なんで死ぬとか――あ、もしかしてレイコさん」

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