HANDS

「はいはい。もう、世話が焼けるコだなぁ~」

「すいません…」


あたしの存在を無視して、話を続けていくふたり。

この人、なんなの?


あたしとアイコのことまで騙して…なんかイライラしてきたよ。



「…帰る」

腕を振り払って、体を離しても、リュウは平然としていた。

「じゃあね!」


やっぱムカつく。


「あ、レナ!」

「え?」

振り返ると、何かが投げられた。
咄嗟にキャッチする。

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