HANDS

え、これ、カギ。
名前を呼ばれたことにも驚いたけど、更に驚く言葉が聞こえた。

「先帰って、虎にメシやっといて」

「な…っ、えっ?」


何それ!
カギなんか、カノジョでもないオンナに渡しちゃっていいの!?

「じゃ、よろしくー。
ついでに俺にもなんかメシ作っといて」

「じゃあねー、レナちゃん」

ひらひらと手を振って、レイコさんとリュウは駐車場に歩いて行った。


えええー。
何この展開。

頭がついていかないよ。

< 177 / 192 >

この作品をシェア

pagetop