HANDS
でも分からないんだもん。
「じゃあ、好きってどんな感じ?」
「はぁ?
好き、ねぇ…。
いつも会いたいとか、くっつきたいとか。
ドキドキするとかじゃないの?」
説明難しいわ、とアイコが付け足した。
「あたしには分かんないわ。
でも夜は寂しいから、ダレかは傍に居てほしいな~って思うよ?」
一人っきりの部屋を思い出すと寂しくなった。
無意識に、いちごミルクのストローを噛んでいることに気づく。
「ダレでもいいってこと?
そんなんじゃダメだよー…。
レナも好きな人できたらいいのに。
あ、リュウくんはどう?」
突然思い出したように出された名前。
え、アイツ?
「…なんか性格悪そうじゃね?」