HANDS

1ゲーム終わったときには、ギリギリでアイコたちのチームが勝っていた。

「もう1ゲームするよな?」

当然のようにリュウが画面を操作して、次のゲームが始まった。


コウタくんもリュウも結構上手いから、ストライク出しまくり。

あたしはガターこそしなくなったものの、なんとも微妙なラインを進んでいた。



そして、ついにあたしの最後の1投。


「――おっしゃー!
俺らの勝ち!」

リュウがガッツポーズをしている隣では、コウタくんが座ってうなだれていた。

「まじかよ~。
レナちゃん何気に上手くなったしなぁ」

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