HANDS
別にいいじゃん。
あたしだって静かに大人しく線香花火したいときだってあるよ。
「腹減らねぇ?
なんか買ってこー」
コウタくんがカゴを持って歩いて行った先はお菓子売り場。
目についたお菓子を片っ端からカゴに入れている。
さすが……金持ちは違うな。
「アイコもレナちゃんも好きなの入れて。
ってもう溢れてるけどさ」
ニカッと笑いながら、カゴからはみ出したスナック菓子を無理矢理押し込んでいる。
「あたしお酒ほしいー」
一人でスタスタ歩いて行くと、アイコが追いかけてきた。
「あたしも!」
チューハイの缶を2本ずつと、コーラを1本。
コウタくんのカゴには入りそうにないので、そのままレジに持って行った。