HANDS
「ちょっ、レナ大丈夫!?」
あまりにも冷静にリュウが言った言葉に、思わずむせて咳き込んでしまった。
く…苦しい。
ゲホゲホ言っているあたしを見て、リュウが笑いながら
「お前、きたねぇよ」
と言った。
「けほっ…ムカつく…っ」
リュウを睨みつけてから、
背中をさすってくれているアイコに涙目でお礼を言った。
「レナちゃん大丈夫?
見てこれ、なんかエロいネーミングじゃね?」
コウタくんが差し出した円筒を見てみると
【極太一発】
……
「あははっ、何コレ、酷い名前!」
「絶対狙ってつけてるよね」
3人がゲラゲラ笑っているのに、リュウだけはわずかに笑っただけで、その円筒を手にした。