HANDS
ツケマツゲでバサバサの目が見開かれた。
「は!?また泊まったのに何もないの?」
「うん。てか、あたしらをどうしたいの?」
「えー。2人がラブラブになってくれたら、みんなで遊びに行ったり楽しいじゃん♪」
鏡をたたんで、嬉しそうに笑いながら言った。
「別に付き合ってなくてもみんなで遊べるじゃん」
すぐに切り返すと、頬を膨らませて不満そうな表情を浮かべる。
「それにアイツ、好きなコいるっぽいし」
「え、うそっ!?」
また目が見開かれる。
アイラインすごいなー…。
「寝言でオンナの名前呼んでた」
「そうなんだ……」
何故かアイコが落ち込んだところで、チャイムが鳴った。