悪女の秘密
あれから1週間。
例の屋上の男とは会ってない。
何がまた会えるよ。
バッカじゃないの?
そんなことを考えながら今日もまた屋上の道を進む。
学校ってこんな疲れるっけ?
あたしいつからこんな孤立してたっけ…
「やっぱり来たね。」
え…
屋上の扉を開くとそこには…
「…あーーー!!!!」
フェンスによしかかったあいつがいた。
「久しぶり。」
爽やかな笑顔でこちらを見るそいつ。
「ちょっとあんた何者?また会えるとか言ったくせに全然会えないし!」
ただのハッタリだったわけ?
ズカズカと近づくあたしにそいつは、
「莉子ちゃん、俺に会いたかったんだ?」
って…
「ちっ、ちがうわよ!何自惚れてんの?///」
ばかじゃないの!?
「あたしはただ…」
別に…そういうんじゃなくて…