悪女の秘密
パチンっ
いい音ー…
って…え?
「女子って怖えー。」
痛くならない頬。
そしてあたしの前には人の影。
「…雄大?」
「本郷雄大、ただいま参上。なんてね?」
いつもの笑顔。
「こんなときに何言って…ばか」
ひねくれ口叩いたくせに心の中では安心してるあたし。
よかったー…
「んーとりあえず俺、こいつの言うとおり性悪女は勘弁かな?」
って笑顔で言うことじゃないだろ!
恐る恐る陰口集団の顔を拝見すると…
案の定…
あらら;
「っ…最低!」
「あ、裕子待って!」
逃げちゃった…?
なんちゅうお決まりな…