悪女の秘密
「それより、何でここ何日か屋上来なかったの?」
あたし的にはこっちのが本題。
「ずっと待ってたのに…。」
雄大に合えない間、ずっと寂しかったよ?
雄大に会うために学校に来てたようなもんなんだもん。
「ごめん。休み時間まで担任のパシリで…。」
ふーんと呟くあたしに雄大はため息一つ落とした。
なんだか落ち着きがないように見えるのは気のせい?
「俺、前まで学校来てなかったんだよね。実は。」
「へー…」
それは初耳。
って言ってもまだ出会って1ヶ月もたってないんだから当たり前か。
「卒業も危ういって担任にしつこく言われたから学校来たんだ。」
「そんなに休んでたの?」
「そ、週1って感じ?でさ、久しぶりに学校来たら…」
そこまで言うと一つ黙り込んだ雄大。
「え?…で来たらどうしたの?」
不思議そうにするあたしを見て雄大は咳払いをした。
「お前と会った。」
その瞬間、あたしの心臓は何故かドクンと反応していた。
何で…?