悪女の秘密
「莉子ちゃんっ今度俺とも遊んでよ!」
廊下に出ればチャラい奴らが声をかけてくる。
「俺も俺も!ホテル代まで全部出すし。」
鼻の下伸ばして…
正直かなりうざい。
「ふふ、今度ゆっくりね?」
って笑ってみせればいちころ。
本当いちいちめんどくさいなあ、もう。
こんな会話しょっちゅうで、どんだけあたしのこと安く見てんだよってね。
はあ…
疲れる。
気分転換にあたしは屋上へ行く。
屋上に着くなり人が入ってきても分からない死角に座り込む。
あー…自由だなあ。
空を眺めながらいつも思うんだ。
一人の時間がどんなに楽か。
誰からの視線もなく、のびのびとしたこの時間。
ふー…
あたしが幸せに浸っていると、
「あっ…。」
ん?
どこからともなく、変な声。
何?