悪女の秘密



「図星…か。へー、何か理由でもあるの?わざと悪女なんか演じてもめんどくさいだけでしょ。」



そんなのあたしだってわかってる。好きでこんなあたしになったわけじゃない。


ん?という表情のそいつにあたしはなるべく目を合わせないように言う。


「…知らないわよ。周りが勝手に呼ぶんだもん。」



自分磨くために頑張ってたあたしの姿がどうやら他の人には面白くなかった、って感じなんだよ。きっと…



最初の頃はびっくりしちゃったけど…

人間慣れればどうってことないんだね。


今なら逆に強気よ。




「…へー、莉子ちゃんはただの純粋な可愛い女の子なのにな。」


ポンポンと頭を撫でながら…



「…!?///」


ってえー…////



何この人…?



「照れてる感じ?ほら、そこが可愛い。」



笑った時の優しい顔が何より印象的。


綺麗な茶髪も似合って、思わず触りたくなる。



ってあたし、何考えてんだろ…




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