先生は私の彼
「失礼します」


「お前ら2人揃ってどうした??」
生徒会顧問の宮崎先生が話しかけてきた。


ちょうど良かった。よしっ宮崎先生に新任の先生を紹介してもらおう。

「今日から新しい先生が来るって聞いたんですけど…この人ですか?」


百合は一人の男性教師を指差して聞いた。



「あぁ、そうだよ。今年は2人みえてるんだよ。なぁ、松田クン。」


あの人、松田って言うんだぁ〜。愛想ないなぁ。



「初めまして、体育科の松田です。」

松田優斗(マツダユウト)25歳。以前は公立高校の非常勤講師をしていた。


「体育っぽい(笑)ってかスーツ似合ってないし(笑)ね??」

「あっ…うん」

友加は正直だなぁ。でも初対面の人にさすがにあそこまで言えないよ。



「おいっ三谷、失礼だろ。あと…あっ並木先生!ちょっとこっちへお願いします。」


並木先生??
もしかしてあの人??
カッコイイじゃん。


「初めまして。数学科の並木です。」

並木統(ナミキオサム)22歳。背が高くカッコイイ。読者モデルをしていたこともあるらしく教師にしとくのはもったいない。

「先生カッコイイじゃん。数学かぁ〜百合選択の数学取ってるじゃん?もしかして百合の担当になるの?」

友加ったら余計なこと言わなくていいよぉ


「残念だけど、1年生の担当なんだ。」


「お前ら、ここでムダ話してないで集会の準備してこいよ。」



2人は職員室を後にして講堂へ向かった。

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