〜食物恋鎖〜



「って言っても、お前まだ彼氏と別れてないんだよな。それじゃあ恋鎖は成立しないから」



あたしにまた一歩近づき

冷たい指先で顔に触れる



逆にあたしの顔は熱いから

もしかしてジュッ!とかなるかも



「なによ…」


「ちゃんと別れてきたら、拾ってやってもいいよ」



ドクン、ドクン…



悔しいくらいに

胸が高鳴る



やばい、どうしよう



あたしこいつの

食物恋鎖の一部になりたい



「ちょ…ちょっと待っててっ」



< 13 / 14 >

この作品をシェア

pagetop