〜食物恋鎖〜
「って言っても、お前まだ彼氏と別れてないんだよな。それじゃあ恋鎖は成立しないから」
あたしにまた一歩近づき
冷たい指先で顔に触れる
逆にあたしの顔は熱いから
もしかしてジュッ!とかなるかも
「なによ…」
「ちゃんと別れてきたら、拾ってやってもいいよ」
ドクン、ドクン…
悔しいくらいに
胸が高鳴る
やばい、どうしよう
あたしこいつの
食物恋鎖の一部になりたい
「ちょ…ちょっと待っててっ」