Precious
「中原が俺に気があるってこと知ってた。

 けどうぜぇからほっといてた。

 お前があぁやって言った時も正直

 俺には関係ねぇと思ってた。

 何か知んねぇけどお前見てたら体が

 動いてここまで来たんだよな…」

なんか意外。

ちゃんとした理由があるのかと思ったら衝動的だったんだ。

「そうなんだぁ…

 でも助けてくれてありがとね?」







「お前に俺も救われたからお互いさまじゃね?」

「あたしなにも助けないけど…

 どちらかとゆうと迷惑かけた側だし…」

あんなこと言って勇次君に迷惑かけちゃっただけだし…

「中原にあんだけ言ってくれてた(笑)

 俺がほっといたのが悪ぃんだけど…」







あたし達はお昼休みまでずっと屋上でサボっていた。

きっとみんな今あたし達を呼び戻すと大変なことになるって分かってたんだ。





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