恋愛上等!~不良な彼氏~
学校を出て数十分、私の隣にはまだニコニコと笑っている男が一人…
てか、どんだけ笑ってんのォオー!
笑いすぎじゃね?
「何でそんな笑ってんの?」
「面白いからに決まってんじゃん」
聞いてみたものの、よく分からない返事が返ってきた。
…何が面白いんですか?
私は首を傾げることしかできなかった。
「ねぇ、小夏の家はまだ?」
突然、律はこっちを振り向いて言った。
「もうすぐだけど…まさか…」
家に上がるとか言わない…よね?
「そっか!わぁー楽しみぃ!一人暮らしだったよね?部屋広い?」
……。
楽しみ…?
「絶対ダメ!部屋には上がらせないからな!」
上がらせてたまるもんかッ!
「えー?何でー?」
…絶対ボロいって言うだろ。
私結構傷付いてんだから!
奏斗に家がボロいって言われて落ち込んだんだからな!
…もう二度とあんな気持ちになりたくない。
ということで、家には入れない。
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