恋愛上等!~不良な彼氏~



「……」



なぁんてそんな願いも叶わず、私は奏斗によって近くの空き教室に入れられました。





…とりあえず、無言で睨むのは止めてくれません?



ドア付近に立つ奏斗は私を睨んだままだ。



私はサッと目をそらし、机の上に座った。








…沈黙






「…あの「お前昨日何してた」



私は睨まれるのが耐えきれず話しかけようとした、のにさ。






…これ二回目ね。


私の言葉遮ったのこれで二回目だぞ、ごらァ。




「昨日何してたっつってんだよ」



私が答えないからか、奏斗はまた同じ質問を睨みながら言った。



…何してたって…



昨日は、普通に学校行って、普通に過ごして、普通に家に帰りましたけど。


それが何か?




…てか、何が知りたいの?





「…何で?」



私がそう言った瞬間、ドアにいた奏斗が私に近付いてきた。



そして机に座っている私の前に立ち、顔を近付けた。




「じゃあ質問変える。…昨日律と何してた?」




奏斗の顔が目の前にあり、私を真っ直ぐ見る瞳に吸い込まれそうになる。

私の心臓がまた跳ねそうだ。

















…ッて、は?



律?



「律と何してたんだよ」



奏斗は顔を近付けたまま聞いてくる。



な、何してたって言われても…











何にもしてませんが…。






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