恋愛上等!~不良な彼氏~


まぁ強いて言えば、一緒に帰ったくらい?



でも、それは奏斗も知ってるはずだろ?


帰るときに会ったんだから。



答えない私に苛立ったのか、奏斗はより顔を近付ける。



「…ッ!い、一緒に帰っただけ…ッスよ」



顔が近すぎるため奏斗を直視出来ず、私は目を逸らして言った。




「…で、その後は?」



少し顔を離した奏斗はまた質問を続けた。




「だから!一緒に帰っただけって、うわッ!」



─ドンッ!

























…えっと。この体勢は、何ですか?



奏斗は話しの途中で私の手首を掴むと、思いっ切り机に押し倒した。




…頭打ったし。さっきの音、あれ机に頭を打った音だから。


いてぇー。




「一緒に帰ったことなら知ってんだよ。俺が聞いてんのはその後のことだ」



奏斗は私の手首を強く掴み、より一層顔を近付けた。



近い近いッ!


息がかかるっつーの!


顔が火照ってるのが自分でも分かった。



「何してた…?」





…ヤバい。


私の顔、触れただけで火傷するほど熱いぞ。




.
< 107 / 269 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop