恋愛上等!~不良な彼氏~
文化祭の波乱は的中
来た。ついにこの日が…
「キタァーー!!」
─バコッ
「痛っ!」
ったく、私のセリフを奪うな!
あーあ、秋哉のせいで私の計画が崩れたし。
私が、文化祭だぁって言おうと思ったのに。
「小夏ちゃん、少しは加減してよ」
「犬語なんてわかりませーん」
「だっ!犬じゃないって言ってるでしょ!!」
皆さん、ついにこの日が来ましたよ!
フフッ!素敵な素敵な文化祭が!
「いーよ。無視なんて慣れてるし」
素晴らしいね、文化祭は。
気分がハイになるよ。
だってさ、校庭には模擬店が並んでるし、校舎でもクラスの出し物で賑わってるでしょ?
それからそれから…
「それより小夏ちゃん、かなりん」
「……はぁ」
そうだ、忘れてた。
今、緊急事態なんだった。
あと一時間ちょいで私たちのクラスの劇が始まるんだけど。
今ちょうど体育館でリハーサルしてる最中で
……ただ一人出てない奴が。
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