恋愛上等!~不良な彼氏~
まぁ、かき氷のことも怒っている、が!
「何でとっとと断んねーんだよ」
私という彼女がいるってのに。
「お前の反応を見たかったから」
奏斗は私の耳もとで笑いながら言った。
…ムカつく。
コイツ、私で遊んでたのかよッ!
「んで?私の反応はお前の予想通りか?」
「いや?予想以上」
そう言って奏斗は私を離し、軽く微笑んだ。
「………ッ!」
んなッ!
わ、私の顔が赤いのは、ただ単にこの廊下が暑いだけだからなッ!
勘違いすんなよなッ!
ったく。でも、奏斗は告白を断ってくれたわけだし、
これにて、一件落着ってことで。
「でもさ、あの女の子。あきらめないって言ってたよな?まだ何かありそうじゃない?」
律は起き上がり、手をパンパンと叩いて言った。
「……」
「そー言えば、言ってたかもな?」
「…ウソだろッ!?」
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