恋愛上等!~不良な彼氏~
─ガラッ
「はぁはぁ。ど、どこだ!?」
私は勢いよくドアを開け、教室を隅から隅まで見渡した。
いないッ!
どこに行るんだ?
昼休み、私は奏斗の姿を探している。
今日一度も見てねーし。
今、中庭に行って保健室も見てきたとこ。
行ってもだっれもいなかった。
もしかしたら私と行き違いになり、教室に来たかと思って戻ってきた。
「小夏ちゃん!髪が乱れてるよ!」
息を乱してる私のもとに、由奈が駆け寄ってきた。
背伸びをして私の髪を直してくれている。
…かわいー。
由奈を彼女にしたら最高だろうな。
(妄想中)
……ッんなことより
「奏斗来た?」
「教室には来てないよ?」
由奈は首を横に振って言った。
なんだよ。教室に来てないか。
じゃあ後はどこがある?
律も秋哉もいないから一緒にいると思うんだけど。
私はまた教室を出て、奏斗を探した。
屋上かな?
そう思い、屋上へと向かった。
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