恋愛上等!~不良な彼氏~
文化祭が終わって、二週間ちょい。
奏斗の人気は爆発的に上がった。
だけど、特に以前と変わらず、いつも通りに過ごしてた。
そう、たんだよ。
だけど、変わったのが一つ…
─バンッ
「奏斗!いるか?」
「うるせーぞ。静かにしろよ」
おぉー、いた!最初っから屋上に来れば良かった。
私は奏斗まで近付くと、ヘトヘトとその場に座った。
疲れた。のど渇いちゃったし。
ラッキ〜!コーラみぃーっけ。
私は近くにあったコーラに手を伸ばした。
「何疲れてんの?」
奏斗はゴクゴク飲む私に、呆れながら聞いてきた。
「ぷはぁ。あ?誰のせいだと思ってんだよ」
「知るか」
もしかしたら奏斗はあの女と一緒にいるかもしれないと思って必死に探したんだ。
一緒じゃないみたいで良かったけどさ。
「嫉妬?」
「フンッ!自分の都合のいいように変えんじゃねーよ」
コーラを全て飲み、缶を奏斗に投げつけた。
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