恋愛上等!~不良な彼氏~
「いてっ!お前なぁ」
私は奏斗を無視して、仰向けに寝転んだ。
あー、眠い。
私は眠さに目を閉じた。
こんなに必死になって走ったのは久しぶりだ。
もし奏斗があの女とって思ったら
嫌で嫌で走りまくってた。
文化祭が終わって変わったこと…
それは、あの女の出現による日常破壊だ。
あの女…
文化祭の日に奏斗に告白をしてきたあの女。
アイツには、アイツには絶対負けんッ!
私はその意志とともにバッと目を開けた。
……ッ!
「んなッ!なな何してんだよッ!」
「は?誘ってんじゃねーの?」
目を開けると、奏斗の顔が真ん前にあった。
近い近いッ!
てか、何を誘うんだよ!
「目、瞑ってろよ」
「はい?もう目、覚めたし。」
奏斗は私の上に跨ると、息がかかるくらいまで顔を近付けた。
…ちょいちょい!
え?起き上がれないんですけど。
あのー、退いてください。
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