恋愛上等!~不良な彼氏~
「お前、俺のコーラ飲んだ上に缶を投げつけたよな…?」
もしかして、怒ってらっしゃる?
仕方ないじゃん。のど渇いてたんだし。
飲まなかったら私、脱水症状になっちゃってたからね!
死人が出てたかもしんないんだよ?
私を助けるためだと思ったらコーラの一本や二本、三本や四本。いや、十ぽ…
「…はい。すみません」
謝るから、上から睨まないでくださいィ!
「っーことで、俺の言うことを聞け。目、瞑れ」
あ、はい。喜んで目を瞑らせていただきます。
私は奏斗に言われた通り、目を閉じた。
何される?
奏斗が近付いてきてるような気がする。
もしかして、キ、キス!?
そう思った私は閉じていた目をさらにギュッと瞑った。
─バコッ
「…いっ…てッ!」
「は?って、うわッ!」
突然の奏斗の声に目を開けると、奏斗が私の上に倒れた。
な、何が起こったんだ?
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