恋愛上等!~不良な彼氏~
「…秋哉と同類にすんじゃねぇ」
「お手じゃねーよ。手、出せ」
手出せ?この手のひらに手を出せと。
完全お手じゃねーかよッ!
「……ッ!この馬鹿がッ!」
奏斗をギーッと睨んでいると、急に私の手を掴み、指を絡めてきた。
「ほ?」
私は間抜けな声を出して、奏斗を見上げた。
「昨日は悪かった。だから、今日は一緒に登校してやる」
私の手を握る力を少し強めると、にこっと笑って歩き出した。
〜…!!うっ!
こ、こんなんで赤くなるな!小夏。
たかが手握られて、スマイル向けられただけ…
んがーーッ!ダメだ!
顔が……沸騰する。
私は奏斗と繋いでいる手と逆の手で、パタパタと扇いだ。
静まれ〜。
律には見られないように!
(馬鹿にされる)
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