恋愛上等!~不良な彼氏~
「……ゲッ!」
私が熱を冷ましていると、ピタッと奏斗が歩くのを止めた。
ゲッって何?
何事かと隣を見上げると……
うわぁー、嫌そうな面してんなぁ。
さっきまでニコッと笑ってた顔がここまで崩れるとは。
恐るべし。
ったく、奏斗にそんな顔をさせる奴は誰だよ。
私は奏斗が見ている先を見た。
「………」
…奏斗。
こりゃあ崩れるわ。
私の顔もぐにゃぐにゃだもん。
だって……
「「ブリ子」」
…はぁ。朝から会うって最悪。
私、今日の占い最下位かな?
マジついてねぇー…。
正面にはこっちを見てるブリ子の姿があった。
私は奏斗の手をギュッと握った。
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