恋愛上等!~不良な彼氏~



「ちょっと、朝からイチャつかないでくれる?」



ブリ子は私たちに近付きながら、眉を顰め言った。


今日もくるくるの黒髪がきまっている。



「いーんだよ!何たって私と奏斗はカップ……って話し聞け!!」



「奏斗くん!私と一緒に行きましょ!」



ブリ子はまたも上目遣いで言いながら、奏斗に触れた。



話聞けやゴラァ!


つーか、さり気なく奏斗にボディタッチすんじゃねぇ!


シッシッ!!
邪魔だ!



私が威嚇していると、ブリ子は、私が奏斗と繋いでいる手の逆の腕に絡みついた。



なッ!!!!!!



……!(怒)



奏斗の腕に絡み付くなんて…



許さんッ!




「ブリ子ォ!てんめ、すぐさま離れろや!!」


「五月蝿いわねぇ。あんたはさっさと学校に行きなさいよ」



「ムキ〜!!」



このッ!


上目遣いは上目遣いでも、私を見るときと奏斗を見るときの上目遣いが全っ然違うじゃないかッ!



「うるせぇー…」




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