恋愛上等!~不良な彼氏~
「小夏ちゃんは、何に出る?」
「……」
む、難しい。
この言葉を理解するのは私にとって難解だ。
由奈はにっこり笑っている。
……うん、さっぱり分からん。
「…何のことでしょうか」
私がボソッと尋ねると、由奈の目が大きく見開いた。
えッ!?
も、もしかしてこれは聞いちゃいけなかった!?
私がハラハラしていると、由奈は体まで私に向けてきた。
「……」
おい、由奈よ。
今は授業中なのに堂々とこっちに向いていいのかい?
そんなことも気にせず、由奈は私をジーッと見つめている。
「何って……」
「体育祭に決まってるじゃん」
知らねーーッ!!!
たった『何に出る?』だけで分かるかッ!
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