恋愛上等!~不良な彼氏~
これで勝負だッ!
「フフフ!」
「……キモッ」
昼休み、今日も屋上で奏斗と二人、昼飯を食べてる。
が、今日の私はいつもと違い、かなり機嫌が良い。
この後の事を思うと、笑いが止まらない。
堪えきれない笑いに、奏斗は眉を顰めている。
いくら隣で、てか奏斗にキモッて言われたって、そんなの勝手に言ってろって感じ。
それくらい今の私は気分が良かった。
「お前、大丈夫か?頭」
奏斗は頭を指差して言った。
「いたって普通だ。あ、いや。ちょっと天才過ぎるのが大丈夫じゃないかな」
「あー、重症だ」
奏斗はそう言うとパンを食べ始めた。
私、今まで自分のことバカだと思ってたけど違ったんだね。
天才過ぎるがゆえのバ……
「奏斗くん!」
キタァァアー!!
(話し中断)
「ブリ子ぉぉ!待ってたぞ」
屋上に入ってきたブリ子に私は勢いよく立ち上がった。
やっと来たか、ブリ子。
私はお前が来るのを、今か今かと待っていた。
奏斗は面倒くさそうな顔をして、ため息をついた。
「……何?」
奏斗に近付いたブリ子は、私に声を掛けられて不機嫌な顔をしている。
はははッ!
お前のその顔も、私の考えを聞いたらすぐに驚きの顔になる。
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