恋愛上等!~不良な彼氏~



しばらく一人で考えたいな、勝負の事はそれから……



「ほら、小夏ちゃんも!気合い入れなきゃ!」



秋哉は私の手を掴み、ブンブン振った。



「…ほっとけ、秋哉」



悪いが、秋哉。


しばらく私を一人にしといてくれ。



私は秋哉に掴まれた手を振り解いた。



奏斗の事が終わったらすぐにでも勝負の事を考えるから。



それまでは、静かに…



「小夏ちゃん!」


「……」







「小夏ちゃんってばッ!」



うるせェェエーッ!


おまっ!ほっとけっつったのが聞こえなかったのかッ!



「気合い入れろーッ!」



秋哉はまた私の手を掴み、先ほど以上に手を思いっきり振った。



こ、このッ!


手、離せ!
(格闘中)



…離れん。
振られすぎで解けん!



もう分かった、分かったよ!



取りあえず今は、勝負に集中しろって事だろ?



奏斗のことはそれから考えるから。




.
< 217 / 269 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop