恋愛上等!~不良な彼氏~


それよりうまい棒だよ。

早くこいつとの問題を解決して由奈の所行かないと!


私のお腹が悲鳴をあげてるからな。



「いいから早く退け、バカ大食い女」


…さっきからバカバカうるせーな。



…てか、バカバカ言い過ぎじゃない?


私のガラスのハートが結構傷ついてるんですけど!



「なら、私のうまい棒返せよ!茶金メッシュ」



「だから胃の中だって。なんなら吐く?」


吐いたやつなんていらねぇーし。


「じゃあ金返せ。てめぇが食べたうまい棒分」


「分かった」



私が茶金メッシュから退くと、ポケットから財布を取り出した。



…なんか意外。こんなに簡単に返してくれるなんて。


あっさりしすぎじゃない?


だったら最初からこう言えば良かったし。



「はい」



「おぉ、さん…きゅ……」




私は茶金メッシュからお金を受け取った。


…けど手のひらに乗っているのは十円玉たった一枚。






…は?



「これでいいでしょ?」



いやいやいや!


えっ!?


何で十円玉一枚?



「お、おまっ、沢山食ったよな?」


私は周りにあるうまい棒の空の袋を指差しながら言った。



「はぁ?あんな量、一人で食べれるわけねーじゃん」



茶金メッシュが言ったことに私は開いた口が塞がらない。




「は?だって空ばっかじゃん!」



「あ。それ、すずめさんやハトさんにあげたから」













こ、こいつ…(怒)







「てっめぇ!!ざけんなァァァァァ!!!!」



私は茶金メッシュに本日二回目の跳び蹴りを喰らわした。




  
< 22 / 269 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop