恋愛上等!~不良な彼氏~
それよりうまい棒だよ。
早くこいつとの問題を解決して由奈の所行かないと!
私のお腹が悲鳴をあげてるからな。
「いいから早く退け、バカ大食い女」
…さっきからバカバカうるせーな。
…てか、バカバカ言い過ぎじゃない?
私のガラスのハートが結構傷ついてるんですけど!
「なら、私のうまい棒返せよ!茶金メッシュ」
「だから胃の中だって。なんなら吐く?」
吐いたやつなんていらねぇーし。
「じゃあ金返せ。てめぇが食べたうまい棒分」
「分かった」
私が茶金メッシュから退くと、ポケットから財布を取り出した。
…なんか意外。こんなに簡単に返してくれるなんて。
あっさりしすぎじゃない?
だったら最初からこう言えば良かったし。
「はい」
「おぉ、さん…きゅ……」
私は茶金メッシュからお金を受け取った。
…けど手のひらに乗っているのは十円玉たった一枚。
…は?
「これでいいでしょ?」
いやいやいや!
えっ!?
何で十円玉一枚?
「お、おまっ、沢山食ったよな?」
私は周りにあるうまい棒の空の袋を指差しながら言った。
「はぁ?あんな量、一人で食べれるわけねーじゃん」
茶金メッシュが言ったことに私は開いた口が塞がらない。
「は?だって空ばっかじゃん!」
「あ。それ、すずめさんやハトさんにあげたから」
こ、こいつ…(怒)
「てっめぇ!!ざけんなァァァァァ!!!!」
私は茶金メッシュに本日二回目の跳び蹴りを喰らわした。