恋愛上等!~不良な彼氏~
ったく、なんつー男だ。
私からあのうまい棒しか入ってない袋をかっさらって行ったのに、自分が食べたのはたった一本だけ。
あとは鳥さん達の餌にするって…。
うまい棒の殆どを鳥にあげたことになんじゃん!
もうエサだよね。
私は一人ブツブツと文句を言いながら、屋上に向かうため階段を上がっていた。
ガチャ
「あっ!小夏ちゃん…」
屋上の扉を開けると由奈が一人でお弁当を食べていた。
おいしそー…
私のお腹が小さくグウッと鳴った。
私は由奈のいる所まで行って、隣に座った。
「由奈、何で走って行っちゃったのさ」
私はウインナーを食べようとしていた由奈に聞いた。
…ウインナーがタコさん型なのは敢えて突っ込まないことにしよう。
さっき茶金メッシュの言ったことなんてさっぱり分かんなかったし。
「だ、だって…邪魔だったでしょ?」
すると由奈はまた顔を赤くして言った。
「…何で邪魔なの?」
さっきも邪魔って言ってたよね?
「それは!…そのぉ…」
由奈は更に顔を赤くした。
か、可愛いな…。
タコさんウインナー…じゃなくて、茹でダコみたい。