恋愛上等!~不良な彼氏~
勝負は私の勝ちで終わり…
いいの!私が勝ったのッ!
そんで終わって、その後も色々な種目に出されたんだけど。
いやー、玉入れ楽しかったな。
玉入れの勝負だったらなぁ……
で、体育祭もすべて終わったんだよ。
今は整理体操の最中で
…あ?結果?
聞く?それ。
「…ゔっ!」
ブリ子のクラスに負けたんだよッ!くそォ!
「っーか、全体で勝負しても負けてたじゃねーかァ!」
「だから、個人でって言ったんじゃん」
秋哉が腕を伸ばしながら言った。
…チッ。
何なんだよ、このクラス。
激弱じゃねぇか。
「しっかし、お前が遅かったとはな。驚いた」
…まだ言うか。
秋哉の隣で、奏斗はバカにしたように言った。
「このッ」
「でも、俺のために頑張ってくれたのは嬉しかったけど?」
「……!!」
フー、熱い。
あれー?今日、いつも以上に動いたからかな?
顔が赤いのは。
私は赤い顔をパタパタと手で仰ぎながら、チラッと奏斗を見た。
奏斗は整理体操を真剣にやっている。
「……ん?」
…あれ、お前今日体育祭参加したっけ?
種目に出てるとこ一回も見てないんだけど。
「出るわけねぇじゃん。めんどくせぇ」
あー、そーっすか。
…ッて、えぇ!?
だったら、整理体操する意味なくね!?
.