恋愛上等!~不良な彼氏~
けど、全然由奈の言ってることが分からない。
…これだから馬鹿って困るよね。
理解力…いや、察知力がないのか?
ん?いや、こうゆうのは直感力…?
──……分かんねェ!
ってかさ、元々無い知恵絞ったって何も出てくるわけないじゃん!
絞るだけムダムダ!
午前中の授業でいっぱい頭使ったし、そろそろ休ませてあげないとね。
っーことで考えんのやーめた!
私の頭、休憩入りまーす!
私は勝手に自己解決して、売店で買ったパンを食べようとした。
「だからね、その……だから!付き合って、るのかなって…思っ…て…」
あともう少しでパンが口に入るところで、由奈はまだ顔を真っ赤にして俯きながら言った。
最後の方につれ声が小さくなっていった。
…私は食べようとした口が大きく開いたまま。
も、もしかして、今の発言は頭を使わなくちゃいけないんじゃね?
……私の頭、休憩終わりでーす…。