恋愛上等!~不良な彼氏~
「ぎゃははッ!ヒー!…ぷははッ!!」
休日、あ。体育祭の振り替え休日か、これは。
まぁ学校が休みなんだけれど、私は体を休めるために家でゆっくりしている。
ただいま、ビデオに録画しておいたお笑い番組を見ているところ。
あー!腹筋いてぇー!
これじゃあ逆に体休まんねーよ。
─ブー、ブー、ブー
「ぷはッ!ハハハッ!」
─ブー、ブー、ブー
プッ!…ん?ブー?
さっきっから一体何のお…と…?
私はキョロキョロと周りを見渡した。
…あ!ケイタイ!
この音、ケイタイのバイブ音だ。
えーっと、どこやったっけ。
私は音をたよりに布団をめくりあげた。
「お、発見!」
─ピッ
「はーい、もっ「こなっちゃん」
……。
電話に出たと同時に、電話の向こうから可愛らしい声が聞こえた。
私の間違いじゃないよね?この声ってさ…
「あの…「こなっちゃん。今すぐドア開けないと、このボロいドア……ぶち壊すよ?」
やっぱりィイ!!
この可愛らしい声とは裏腹に、酷いことを言うこの声は…!
「さっさと開けねーと」
「了解!ちっと待ってて!」
私は電話を切ると、すぐさま玄関に向かった。
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