恋愛上等!~不良な彼氏~
「ふーん…」
由奈はそう言ってお弁当を食べた。
私も立った鳥肌を元に戻してパンを一口で食べると、立ち上がって伸びをした。
今日は天気が良くて気持ちいい。
お昼寝したら絶対最高だよ!
「んー…!!」
「…ゲホッゲホッ!」
む、むせた。危ねぇー。
やっぱりアンパンは一口で食べるもんじゃねーな。
餡がのどに詰まるわ。
私は胸をたたいてお茶を飲んだ。
由奈はちょうど食べ終わったみたいで片付けをしていた。
「もう行く?」
私は何もなかったかのように由奈に聞いた。
「もう直ぐチャイム鳴るし、行こ!」
…見てなかったみたいだな。
私は一人安堵すると、由奈に続いて屋上を出た。
「ケホッ!」
「小夏ちゃん?どうしたの?」
「な、何でもないよ!」
…胸叩きすぎた…。