恋愛上等!~不良な彼氏~
わっわっわっ!
どーしよ!どーしよ!
こんなの初めてだから、なんかこう…
ドキドキする!
昼休みだけど、中庭の端っこのほうにいる私たちは誰にも見られていない。
周りが静かだから私の心臓の音が聞こえそうだよ。
目の前の男の子につられて私の顔も赤くなった。
「俺と付き合ってください!」
「…っ…///」
…私も告白ってされるんだね。
「えっと…」
ガサガサッ
「ん?」
ガサガサッガサガサッ
な、何?この音…
草の方から…?
ガサガサッ
途端、草の中から声がした。
「コイツは止めとけ」
…は?
その声とともに、草の中から一人の少年が私たちの前に出てきた。
「コイツだけは止めとけ」
少年は服に付いた葉っぱを取りながら言った。