恋愛上等!~不良な彼氏~
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ガラッ!
「ゆ、由奈ッ!」
走って教室に戻った私は、すぐに由奈の所に行った。
「あ、小夏ちゃん!」
由奈は自分の席に座り、次の授業の準備をしていた。
…秋哉はいない。
アイツはどーでもいいや。
まぁ、そんな事は置いといて。
昨日とさっきあった事を話さないと!
「ゆ…『キーンコーンカーンコーン』
「……」
「あ!!授業始まるよ!」
由奈って言おうとした矢先、授業の始まりを知らせるチャイムが鳴った。
そして由奈は前を向いてしまった。
…えー…。
今すぐ相談したかったのにぃー。
バットタイミング…。
仕方なく私も自分の席に座り、先生が来るのを待った。
…放課後に聞こう。
そう決めて、私は机から教科書を出した。
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