恋愛上等!~不良な彼氏~
今日の授業もこれで終わり。
やっと終わり、私は大きな欠伸をした…
って、
そんな事してる場合じゃねーッ!
由奈に聞かなくちゃ!
私は隣で帰る支度をしている由奈に声をかけた。
「ねぇ、由奈?」
「ん?なぁに?」
動きを止めて、私の方に顔を向けた。
「今日、私につき合ってくんない?」
「…?」
私の言葉に由奈は首を傾げた。
「そのぉ…相談があって…」
私は俯きながら言った。
─キラン☆
…ン?
き、きらん?
え?何か光った?
私は顔を上げ、キョロキョロと周りを見渡した。
でも、光源が見当たらない。
「…小夏ちゃん」
すると、由奈は顔を下に向かせて小さな声で私の名前を呼んだ。
「あ、え?」
曖昧な返事をした私に、由奈は少しの沈黙の後…
「まっかせて!!」
バッと顔を上げ、目をキラキラと光らせながら答えた。
前のめりになって机をバンッと叩く姿は、普段の由奈からは想像できない。
光源は由奈か…。
でも、大丈夫かなぁ?
…今率直に思った感想としては、何か…
…不安。
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